(3)眼底検査
視神経の形態を観察して、その障害の程度を判定するために行う検査です。視神経の眼球の出口(視神経乳頭)には小さなくぼみがあり、緑内障ではこのくぼみが拡大し、健康診断などでは「視神経乳頭陥凹拡大(ししんけいにゅうとうかんおうかくだい)」と記載されます。
最近では、光干渉断層計(OCT)を用いて視神経乳頭や網膜の神経線維の厚みを測ることにより、緑内障をより正確に早期に診断できるようになってきました。
(4)視野検査
見える範囲を調べる検査です。特殊な機械の前に座って、小さな光が見えるか見えないかでボタンを押します。30分近くかかる面倒な検査ですが、緑内障の診断および進行を判断するために、最も重要な検査です。
(2)隅角検査
主に診断のために行う検査で、点眼麻酔をしたうえで専用のコンタクトレンズを患者さんの目に置いて隅角を観察します(図7)。
図7 隅角検査(引用:日本眼科学会)
(3)眼底検査
視神経の形態を観察して、その障害の程度を判定するために行う検査です。視神経の眼球の出口(視神経乳頭)には小さなくぼみがあり、緑内障ではこのくぼみが拡大し、健康診断などでは「視神経乳頭陥凹拡大(ししんけいにゅうとうかんおうかくだい)」と記載されます。
最近では、光干渉断層計(OCT)を用いて視神経乳頭や網膜の神経線維の厚みを測ることにより、緑内障をより正確に早期に診断できるようになってきました。
(4)視野検査
見える範囲を調べる検査です。特殊な機械の前に座って、小さな光が見えるか見えないかでボタンを押します。30分近くかかる面倒な検査ですが、緑内障の診断および進行を判断するために、最も重要な検査です。

図3 狭隅角(引用:日本眼科学会)
図4 閉塞隅角
(3)続発緑内障
あらかじめ眼や全身に何らかの病気があり、それが原因で眼圧が上昇するために起こる緑内障です。開放隅角の場合もあれば、閉塞隅角の場合もあります。原因はさまざまなので、正確にその病気や状態を把握して、原因からきちんと治療していくことが重要です。
図2 原発開放隅角緑内障(引用:日本眼科学会)
(2)原発閉塞隅角緑内障
原発閉塞隅角緑内障とは、「ほかの病気のためではなく(原発)」、「隅角が狭くなり(狭隅角)(図3)、ついには閉じてしまう(閉塞してしまう)(図4)ために」、房水の流出が障害され眼圧が上昇する緑内障であることを意味します。原発閉塞隅角緑内障では、急速に隅角が閉じてしまうことで、劇的で著しい眼圧上昇を来すことがあり、これを一般に急性緑内障発作と呼びます。上記のように、急性発作では、眼痛、頭痛、吐き気などの激しい自覚症状が出現します。

図3 狭隅角(引用:日本眼科学会)
図4 閉塞隅角
(3)続発緑内障
あらかじめ眼や全身に何らかの病気があり、それが原因で眼圧が上昇するために起こる緑内障です。開放隅角の場合もあれば、閉塞隅角の場合もあります。原因はさまざまなので、正確にその病気や状態を把握して、原因からきちんと治療していくことが重要です。
- 見えない場所(暗点)が出現する
- 見える範囲(視野)が狭くなる
しかし多くの場合、病気の進行は緩やかなので、初期は視野障害があってもまったく自覚しないことがほとんどです。実際、自覚症状が出現してから受診される緑内障の患者さんでは、かなり視野が悪化してからということが多いです。さらに厄介なことに、緑内障の進行は常に一方通行であり、あくまでも緑内障の進行を遅らせるためのものであり、失われた機能を改善することはできません。また、急激に眼圧が著しく上昇した場合(急性緑内障発作)は、眼痛・充血・目のかすみのほか、頭痛や吐き気がひどく、内科など他科を受診して時間がたってから眼科を受診する場合があります。高眼圧が続くと急速に視野が悪化していきますので、すぐに治療を受ける必要があります。